「自分で考える力」とは物事を多面的に見る力だ

こんにちは、アツです!

前回は、外山氏の「思考の整理学」をもとに思考を整理する方法についてつきつめました。
その結果、いろいろなことを同時に考えることをすることで既存で考えたことが触媒になり、新たな考えがうまれます
それらを実践するのが、情報のメタ化で、それらをつきつめていくとやがて、自分の考えが体系化されるということでした。

思考の整理学をつきつめてみた

では、「考える」という行為はどんなことを指すのでしょうか?

頭の中で何をすればいいのか、どうすれば解決するのかを思い浮かべること、でしょうか?

そしてもっというと、なにをすればいいのか、どうすれば解決するのかをどうやったら思い浮かべられるんでしょうか。

その答えが書いてあるのが、この本です。

世界のエリートが学んで来た「自分で考える力」の授業/狩野みき

考える前に理解する

ある物事について、自分が理解していることと、理解していないことについて把握し、それらに対して意見を持つ。

これを「自分の意見の作り方3ステップ」と呼ぶのですが、最後の意見を持つということについて、情報や意見・主張の是非を慎重に確認し、よりよい答えを考える、「クリティカル・シンキング」の手法を用いて、「考える」トレーニングを提案しているのがこの本です。
クリティカル・シンキングでは「根拠」を重要視し、その根拠がはたして正しいのかをちゃんと吟味することになります。

考えるためには、まず何よりもそのことについて「理解」していなければならないのですが、あなたは本当に理解しているのでしょうか?

この本では、本当に理解しているかどうかのチェックとして、「5歳の子どもに説明できる」「わかってること、わからないことに分けてみる」「5W1HやMECEでヌケモレチェック」「文書や本なら信号マーカーでマークしてチェック」などがあります。

そしてもちろん、理解するためには質問も必要不可欠ですよね。

これも多角的な見方を提供してくれます。「ツッコミを入れる」「必要性を問う」「データ・根拠の妥当性を問う」「定義を問う」「すでにあるものと比較する」「メリット・デメリット」「時間、たとえば過去(きっかけ・背景)・現在(なぜ今?)・未来(将来は?)」というように。

これらを通して、本当に理解することにつなげていきます。

考えるというトレーニング

本当に理解することはもちろんなのですが、本当に大事なのはその先ですよね。

物事を理解して、その上で、アクションを起こさないといけませんから、「何をするのか」を考えるわけです。

つまり考えるのは、何かをする、判断をする事が必要だからです。

そして、なぜ、そうすると決めたのか、根拠を示すというのが「考える」トレーニングになります。この本でいうと初級編なのだそうですw

中級編だと、「どっちにするか決める」ことについてどっちにするかを決め、根拠を示すということだそうです。

上級編だと中級編のビジネス編ぽいです。まあ重要な判断や難しい判断が求められますからねえ。かなりいいトレーニングになりますね。

考える=いろいろな視点で見ること

考えるということは、要するに、「いろいろな視点で見ること」だと思うのですね。たとえば、「フレームワークで考える」「いろいろな人・子どもの立場に立って考える」「賛成・反対の立場に立って考える」「比較する」「いろいろな可能性のある未来を思い浮かべ、それに向かって対策する」などがあります。

考えるきっかけとなる色眼鏡をたくさん持っておくことによって、いろいろ考えられるようになるのでしょう。

私は「話の意味をよく考えて」「もしそう言ったら、そう行動したらどうなるか考えなさい」と言われます(笑)。

そうなんです、語られたことや文章の意味を考えて正しい理解へとつなげる力、未来への想像力が足りないんですよね。

たとえば、この人は「なんでこういったんだろ?」「なんでこれをやってっていったんだろ?」というような、状況把握してそこからなぜそう言ったかを瞬時に理解するというのが難しいんです。そこが私の欠点ですね。反省。。。

なにかもやもやする感情を放置しない

なんかモヤモヤする。。。なんだろうこの感覚。。。ということ、ありませんか?

もしくは、「ん?」というなんとも言えぬ違和感を感じたこと、ありませんか?

この本の最後の章で、「もやもやする感情を放置しないで理由を究明する」というのがあるんですが、これ、とても難しいですが、すごく大事ですね。考えるきっかけになりますし。もやもやする感情を感じたら、すぐにメモらないと霧散してしまうので要注意ですね。。。

自分で考える力を育てて言いたいことを言えるようになろう

他にも欧米人が意見を交換するときのルールとかもありますので、是非本書を読んでみてください♪

私は、口頭だと、言いたいことがなかなか言えなくて支離滅裂になることが多いんですね。話す練習をしていないことも一因なのですが。。。考える力を育てることで、言いたいことも言えるようになるのではないかなと思っています。

そんなことを下記の記事で言いました。

内なる言葉を育てるためにメモをすることが重要だという話

考える、って内なる言葉を育てることだと思うんですね。ならば、もっともっと多角的に考え続けて、言いたいことを言えるように頑張ろうと思います!

ぜひみなさんも一緒に多角的に考えてみましょう!